線路の風景

はじめに

しばらく鉄道の趣味から離れていて、ひとり車であちこちを走り回っていました。
そのひとつに碓氷峠もよく行きました。
線路と道路が近づいたり離れたり、線路が見える場所では、
たまにブロワー音がしてロクサン(EF63)が通りすぎていくのが見えます。
やがて長野(北陸)新幹線の開通により、信越本線の横川−軽井沢間が廃止になるということを知り、
これはと思い、久しぶりにカメラを手に取ったのでした。
本線と名のつく線が(一部ですが)消えるとは、思いもよりませんでした。
とはいえ実際に列車に乗って通過したのは2回しかありません。
しかも(峠を下る)上り線だけ。
1回目は昔、茅野、白樺湖、小諸を回った旅行の帰りに、「あさま」(たぶん)で、
2回目はここの写真を撮り始めてから、諏訪での仕事帰りに長野から「普通」で。
でもこの区間のあまりの特殊性は魅力的です。
電車に電機機関車の補機、しかも重連。
下り列車では、機関士が横川方の運転台に乗ってのバック運転。
機関車は国内最大級の軸重18t。
重連で大きなブロワー音をたてて電車を押し上げていく迫力。
また、車両、編成の特殊性に加えて、その線形。
大自然に対して急勾配といくつものトンネルや橋を使って克服した11.2km。

ただ写真を撮るにしても、普通に列車を撮っても他の人と同じになってしまうし、
(腕が違うので太刀打ちできない)
やはりこの自然を克服した線路を表現するのに俯瞰なんてできたらいいなぁ。
しかし空撮なんてのも無理むり。
山を上っての俯瞰写真もあるようですが、それもなかなか大変...

ところでこの区間のトンネルポータルには「3T」とか番号が付いています。
下り線は18のトンネル、上り線には11のトンネルがあり、合計29。
そうだ、トンネルをすべて撮ってみよう。
ただトンネル(ポータル)を撮影するだけなら、廃止後でも(いやそのほうが楽に)撮影できるじゃん。
ということで廃止前にしか撮影できない、列車と一緒のトンネル写真を撮影することにしたのでした。
(しかし、その撮影のため道なき道を進むことになるのですが・・・)

撮影の腕もなく、画像(スキャン)も粗いなど、
未熟なサイトですが、どうぞご覧ください。

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2008/08/13 修正
2008/02/15 作成(kawasawa)
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