線路の風景



横軽とは関係ないですが・・・


京王6000系

グリーンマックスの塗装済みキットで、 地下鉄乗入れ仕様の4両セットと増結用の中間車2両セットがあり、
6000系全盛の3+5分割編成と乗入れ用8+2両編成にしたかったので
4両セット×4(内、動力込みのトータルセットが2)、中間2両セット×1
をかなり前に購入して、そのままになっていたものを組んだものです。
(現在は新塗装の製品しか見かけないようで)
編成は
クハ6701+デハ6001+デハ6051+デハ6101M+クハ6751+クハ6801+デハ6401+デハ6451
クハ6731+デハ6031+デハ6081+デハ6131+デハ6181+デハ6231M+デハ6281+クハ6781+デハ6431+クハ6881

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仕上がりはご紹介するほどのものではありませんが、
組むに当たって、気になった点などを記しておきます。

◆接合部
塗装済み、エンジ帯印刷済みで、きれいなのですが、
パーツはランナーに付いた状態なので、切り離しは注意が必要です。
また、先頭運転台部分の側面組み合わせは接合部が目立ってしまいます。
乗務員扉のところになっていたほうがまだよかったかも。
で、気になったので、接合部付近(と帯の部分)をマスキングして
アイボリーを吹いたのですが・・・多少はマシというところでしょうか。

◆窓ガラス
窓ガラスは運転台部分を除いて左右(妻面も)一体となっていますが、
全長が微妙に短いのです(先頭、中間車共に)
先頭車は運転台と反対側に寄せてますが、乗務員室扉の窓部分やや足りない、といった状態です。
中間車は窓の妻面部分の厚みが側面の窓から見えてしまいます。
とりあえず、これらはそのままになっています。

◆屋根板
キットのままでは最大の特徴であるMcの屋根がないので
2両編成用の屋根板のみを購入しまいた。
新塗装2両編成ではピッタリなのでしょうか?
この旧塗装の車体には、ほんの僅かに短いのです。
先頭に寄せると妻面側のパンタ配管引込み線が途切れるし、
反対に寄せると先頭部の雨樋が屋根にモールドされているのて隙間が目立ちます。
この状態で先頭部の隙間を埋めるのが基本なのでしょうが、
今回は先頭に寄せて後ろはやや隙間があいた状態のままになってます。

Ntrain/KTR6881_6451c_q.jpg - 25KB


他にフューズボックス配線表現、ATC車上子(地下鉄乗入れ編成)を追加しました。
フューズボックス配線は側面に0.35φの穴をあけて、
0.3プラ丸棒を曲げたものを差込、接着し、黒で塗装しています。
ATC車上子はスカートのない時代では、結構目立つので、0.5プラ角材を使って作成しました。
前側は0.5プラ角材をペンチでS字状に曲げたものを使い(ややオーバーですが)
車上子本体(?)のひげ状のものは0.3プラ丸棒を短く切って接着しています。
位置は台車が旋回したとき干渉しないよう注意が必要です。
車上子の横幅をスケールにしてもレールとの位置関係が一致するのは、京王ならでは。
(京王の軌間1372mmなので)このATC車上子は両端の先頭車のみで、
中間に入るクハ6781、デハ6431はTNカプラーを使っていてスペースの関係もあり、省略してます。
非乗入れ分割編成はスカートもなくすっきりした運転台下になりますが、
自動連結解放装置(小さな四角い箱)を取付けました。
クーラーは屋根と同じ濃いグレーで塗装されていましたが、
実車の印象からやや明るいグレー(灰色9号)を、床下機器と合わせて吹き付けました。
床下機器は、地下鉄乗入れ編成は安易にキットのものをそのまま使いました。
デハはM用とM'用を、クハ6731、6781はT車用、クハ6881はM'用としています。
5+3分割編成はM用の床下機器が不足するので、新たに購入しました。
※新規購入 床下機器B(モハ103-1000用)×3、4083C×2、4089B×3
クハ6701 ※4083Cをベースに4089BからCP周りのみ移設
デハ6001 ※(新)床下機器B、抵抗器側に(余っていた)床下ユニットCから小箱類を取付け
デハ6051 ※4089Bをそのまま
デハ6101M ※(新)床下機器B、抵抗器側に床下ユニットCから小箱類を取付け
クハ6751 ※4089BのMG側をそのまま使用、反対側はCP以外を適当に配置。
クハ6801 ※4083Cをベースに4089BからCP周りのみ移設
デハ6401 ※(新)床下機器B、抵抗器3個削除、床下ユニットCから小箱類を取付け
制御器側は予備パーツ(205系主制御器)を界磁チョッパ装置に見立てて追加。
デハ6451 ※4089BのMG側をそのまま使用、反対側はCP以外を適当に配置。
MG,CPの形状が似ているものを選んだのですが、ややサイズ(特に天地方向)が小さいようでした。

パンタはGMのPT42で、碍子が枠組み上下にモールドされているようなので、
上の碍子はニッパーで切断してあります。
またキットでは避雷器をパンタ脇の屋根に取付けるようになっていますが、
やはりパンタ枠に付けたいので、ランナーからやや長めに切り出し、
その部分をパンタ枠に瞬間接着剤で取付けました。
パンタは明るいグレーで塗装し、すり板は銅系に着色しました。
地下鉄乗入れ時に銅板からブロイメットに変更しているようですが、
銅系か鉄系かは分かりません。鉄系だとしたら銀色(鉄色)が正解かもしれません。


小田急9000系

こちらは、京王よりさらに前に購入してあった、10両1編成分を、なんとか組み上げたものです。
京王とは異なり、未塗装のエコノミーキットです。
デハ9002+デハ9102+デハ9202+デハ9302+デハ9407+デハ9507M+サハ9557+サハ9657+デハ9607+デハ9707

◆基本的な問題
まず最初に面食らったのは、床板にウェイトが入らないのです!
仕方ないので床板側をリューターで削りました。
(ウェイトは無しでもよいのかな)

◆クーラー位置
車体のパンタ寄りに載るクーラーと折り畳んだパンタグラフが接触してしまうのです。
パンタがオーバースケールなのかなと思うのですが、
クーラーを移設するしかないでしょう。
取付け穴を開けた後だったので、埋めてから再度、位置をずらして開け直しました。
(クーラーは屋根の端ぎりぎりになります)

あまり近すぎるとアラが目立つので、この程度で・・・
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◆パンタ周り配管
キットでは4連を組む前提となっていますが、
パンタ配管がモールドされている屋根板は1枚、新宿から2両目M2デハ9100用のみです。
小田原方先頭車Mc2デハ9300は、デハ9000と共用で信号炎管のモールドはありますが、パンタ周り配管はゼロです。
最初、モールドとのバランスを考えて、モールドありの屋根板を追加購入して、
先頭車は屋根板を切り継ぎして作業を進めていたのですが・・・
写真等で確認してみると、なんと
M1はフューズボックスは1個で、避雷器の位置も違うじゃないですか、あ〜ぁやり直し
しかも避雷器は、どの車両も車体中心より海側で、配管は山側から回り込んでいるようです。
となるとキットの唯一配管モールドのデハ9100ですら異なるのです。
はいはい、それじゃ不要なモールドを削って、避雷器配管は追加しましょう。
ここまできたら、モールド一切使わないで、最初から配管自作したほうがよいのかもしれませんが。
まあ、配管とはいっても割ピンで、というのではなく、単純に0.3プラ丸棒を付けただけです、はい。
割ピン使うと精密感は出ますが、コストもかかるし、やはりオーバースケールに思えて・・・
ということで、配管はやや手抜きなので京王同様フューズボックスへの立上り配線を加えました。
また、新宿方デハ9000の屋根上にある常磐無線準備配管も作りました。
台座(ここは0.3プラ角材がベストですが手持ちが無く)に0.3プラ丸棒を短く切ったものを接着しておき、
配管として0.3プラ丸棒をあらかじめ形に曲げておいてから接着です。
一応それらしく立体的に仕上がったのではと思います。
4連のパンタ無し車両にはランボードを付けています。ありましたよねぇ?たしか・・・

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◆スカート
カプラー部以外の切欠きがありません。
また、TNカプラーを付けた場合は切欠きを拡げないと干渉してしまいます。
小田急ならではの併結を考えると、やはり先頭はTNカプラーとしたいところですが、
京王6000系とは違い、床板もまったく対応していません。
このスカートの切欠きは厄介なのですが、小型丸鋸をつけたリューターやカッターナイフで
加工したのですが、やっぱりきれいには仕上がりませんでした。
9000系4連と6連(9409F除く)ではスカート切欠きが異なるのですが、
インレタの関係で6連は最終9409F編成にするので、4連と同じ形状としています。
(結局9407Fになったのでスカート形状が間違いとなってしまいました)
TN対応は、床板を先頭部分で切断し、床板分の高さを上げてカプラーのレベルを合わせて
スカートはカプラー部を大きく拡げています。
TNカプラーも本体はグレーの0332を使いましたが、スカートに干渉するので
カプラー胴受け部の左右もできるだけ削っています。
さらに上部カバーを0334のものを使い(ツメ穴位置が若干異なりますが強引に嵌めてます)
TNカプラーの固定は、1両は床板をカッターで加工して左右ツメ1コを残して嵌め込んだのですが、
もう1両はツメを作らず、強力タイプの両面テープで簡単に済ませてしまいました。
位置は結構前に出さないと、連結できないくらいで、
それでも直線では手すりが接触しないギリギリの状態です。

◆台車
GMの小田急FSタイプは、ブレーキシリンダが片側1個しかないタイプなので
片側2個のクラスプ式9000系とは形態が異なりますが、そのままとしています。

◆インレタ
インレタも合わせて一式を購入していたので、それを使うつもりでした。
なので、6連の番号も9409Fとなり、スカートも4連と同じ切り欠きにしてました。
が、やはり経年したインレタはまったく使えませんでした。
仕方なく、新たに購入したのですが、ずいぶん値上がりしていますね。
しかし、文字サイズが小さくなってる
(以前の方が大きすぎ、けど小さくなってやや書体がくずれ気味?)
さらに、6連は9407Fしかない! まあ仕方ないか。

◆手すり
キットでは縦線のモールドのみですが、
これも小田急の特徴のひとつですので、エッチングパーツで1セットだけ購入してありました。
1セットでは9000系用は2両分のみ、これを6+4の両端先頭車に使いました。
調べてみると6+4の中間に入る先頭車は手すりの形が異なるようで、
エッチングパーツD(2600,5000,4000系用)の縦の1本を切り取った上で使いました。

◆ライト
キットのライトは穴が開いてなく、モールドされただけの状態です。
一応、銀河モデルの新型電機用(取付け穴1.6φ)を購入してあったのですが、2両分しかありません。
これ以上あまりコストを掛けたくないので、パーツは使わず、
中心をまず1mm位のドリルで穴を開け、OKなら1.6mmでライトのふちを残して穴を拡げます。
レンズは・・・アクリル絵具(商品名)リキテックスのヘビージェルメディウムです。
これは最初白色ですが、ライトの穴に塗りこんで、乾くと透明になるのです。
そして表面にグロスポリマーメディウムを塗って、
テールライトのほうは、最後にクリヤーレッド(エナメル塗料X-27)で仕上げています。

ケープアイボリーはGMカラー21番。ロイヤルブルーはGMカラー22番があるのですが、
ブルーは実車のイメージよりやや暗いようなので、
GMカラー41番(伊豆急ペールブルー 伊豆急上半色)を入れて調色してみました。
配分は・・・適当です。
屋根はクーラーと同じで、灰色9号を吹き付けましたが、
屋根だけはもう少し暗い色にしてもよかったかもしれません。

実車の戸袋窓はブルーの色ガラスが使われているので
(ドア窓もブルーなのでしょうか?)
エナメル塗料クリヤーブルー(X-23)を裏から筆で塗ってみました。
多少のムラがあっても狭い面積ですし、
やや濃かったようですが、違いがよく分かってまあまあかなと。


細部の塗装
窓サッシ、ドアガイド、ドア靴刷り、ライトリム
エナメル塗料、チタンシルバー(X-32)を面相筆で塗りました。
色合い的にはクロームシルバー(X-11)より黄色身がかっているのですが、
光沢の感じが良いのでこちらを使いました。
Hゴム
初めにモールドの頂上をガンダムマーカー(ブラック)で塗ってから、
(側板)断面も含めてエナメル塗料のフラットブラックで塗りました。
ベースのアイボリーの表面状態も影響あるのでしょうか、
なかなかきれいに塗れませんでした。
でも、これがきれいにできるかどうかは全体の仕上がりに大きく影響してきます。

1/150 家の中の横軽


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2009/12/16 作成(kawasawa)
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